木の植え付けで気をつけること |
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2015年 05月 29日
私の住む場所も、どんどん夏らしくなって、ご近所のDIYストアでもたくさんの木が売られるようになりました。 でも、待って! 夏だけ地中海性気候になるシアトルでは、本当は今の時期は木の植え付けには最適とはいえないんです。だってこれから、夏の間だけ雨が全く降らなくなるから(笑) そこで今日は、マスターガ―デナ―の授業でならった木の植え付けの時に気をつけるポイントを真面目に(笑)お話ししたいと思います。 長~くなりますので、興味のある方、若しくは新しく木を自分で植えようと思う方はどうぞ。 長~いお話しの前に今日の裏庭の1枚 通常、多くの木の根は浅く、広くひろがっていくそうです。 ですから、木を植えるために穴を掘る時は、深く掘るよりも、できるだけ広く掘ることのほうが重要となります。 最近のリサーチの結果、言われていることは、木を植える際には実は穴の中にコンポストや土壌改良用資材をいれないほうがいいということ。できるだけ植える場所にある土を使うことが重要だそうです。庭に植えるのならば、庭の土を使うこと。 穴の中にコンポストや土壌改良資材をたくさん入れると、その穴の中だけ、つまり、木の根の周辺だけ土壌状態を変えることになってしまい、そうすると、木の根はその改良された穴の中がとても居心地のよい場所となるので、根は植えた時の穴の中にとどまって成長してしまう傾向がみられるそうです。 通常なら、穴の外へ広がって成長すべき根が、穴の中にだけ、つまり自分の周りにだけ根をはるような形(英語でこの状態をcircling rootsサ―クリングルーツ、もしくはgirdling roots ガードリングルーツと言います)を引き起こす結果となるそうです。 そうなると木はうまく成長できずに、長期的にみると病気にかかりやすくなったり、倒れる原因ともなるそうです。 ただし、もしも直径6メートル以上の浅く広い穴が掘れるのであれば、コンポストは入れてもいいそうですよ(笑)。 上の写真はランドスケープで時々見られるcircling roots(サ―クリングルーツ)もしくはgirdling roots(ガードリングルーツ)、と呼ばれる巻き込んだ根の画像です (画像はお借りしました) ちなみに下の画像は通常の健康な木の根のはりかたです。 ご覧いただいてわかるように、健康な木の根は地上浅く、広範囲に広がっていきます。 木の根は酸素を必要とします。 土の中で酸素は地上表面から約18インチ(約45cm)ほどの深さにより多く含まれるため、木は地上浅く根をはることによって必要な酸素を効果的に吸収することができるそうです。 ですから植える時には、 trunk flare(トランクフレア)と呼ばれる部分を見極めて、決してその場所が土の中に埋め込まれないように植えつけることが大切なのだそうです。森の中を散歩していると、なるほど自然に生えた木は、トランクフレアと呼ばれる場所がちゃんと地上表面から見えるようになっています。 trunk flare(トランクフレア)と呼ばれる部分は木の幹の下で根が広がっていく場所です。 この場所は英語でtrunk flare(トランクフレア)、もしくはroot collars(ルートカラ―ズ)とも呼ばれます。すみません、日本語でトランクフレアの部分を表す名称がわかりませんので、ここではトランクフレアと呼ばせていただきますね。 知っている方、教えてください~! トランクフレアが、わかりやすいように上の画像に矢印をいれてみました。 木の幹が根に向かって末広がりにひろがっていく場所です。 木を深く植えすぎると、様々な問題を引き起こします。 根に十分な酸素が届かないため、花が咲かない、実がつかない、菌類や昆虫類が内部に侵入しやすくする、などの原因にもつながるそうです。 ですから木の周辺にマルチをする場合でも、木の幹からは必ず離して、トランクフレアを埋め込まないようにマルチを施してください。 あと、園芸書や伝統的な方法では、新しく植えたばかりの木には支柱が必要とありますが、もしも植える場所が荒野のように強風が吹き荒れたり、根のあたりを踏んで通られるような人通りが多い場所、でさえなければ、実は支柱はしなくてもいいそうです。 例え支柱をしても、1年経つと支柱をはずしてあげることが大切なのだそうです。 何故なら、木は支柱をすることによって、支柱が自分の身体の一部と勘違いし、成長するにつれて支柱を通してバランスを取ろうとする根の張り方をするそうです。 ところが支柱をしないと、木は風を受けて自然に揺れたりするわけですが、その揺れが、根にむかってある種のホルモンを送り、揺れにそって根が自ら揺れ幅のある安定性をもとめたしっかりとした根のはりかたをするようになるそうです。 (ただし矮小性の強い、品種改良されている果樹の場合は支柱がいるそうです) なんだか、木ってすごくないですか!? 木は勿論生きているわけですが、こういう話しを聞くと、木は動いたり喋ったりしないだけで、本当に生きているんだなぁって実感してしまいます。 あとは、木を植える際に穴に入れる時、できるだけまっすぐになるように植えること。 穴の中にまず土を1/3ほどもどして、根鉢のあたりの土を手で押さえたりなどして軽くかためて、それから更に土をもどす。 根が乾く原因となる空気穴を残さないようにするために、土を数インチずつ入れて(大体の目安で大丈夫です。ちなみに1インチは2.54センチ)、それから水を加える。この作業を、穴の中にしっかりと土がおさまるまで何度か繰り返し続けること。 新しく植えたばかりの木には、少なくとも週に一回はた~っぷり水を与えることをお忘れなく。 そうそう、ワシントン州やオレゴン州は環境保護活動も盛んで、tree hugger(直訳は木を抱きしめる人ですが、転じて環境保護活動家のことを指します)と呼ばれる人も多く、シアトルには植物アムネスティの団体までできているのですよ♪ アムネスティは通常人権を守るための市民運動の組織ですが、こちらの植物アムネスティは植物、木などを保護するための組織。 私が以前ご紹介したこちらのオリンピック国立公園は、ずっと昔、自然を木々を愛する人達が戦って守り抜いた大きな大きな国立公園です。森の中にいると、あ、私達は生かされているんだな、という不思議な気持ちになります。 以上、大変長くなりましたが、これから木を植えようと思っている方の参考になればと思い、私が習った重要ポイントだけ記事にしてみました。細々としたことは他にもあるのですが、省いています。 本日の記事、お役にたてれば幸いです♪ ブログランキングに参加しています。気にいっていただけたら、下の応援ボタンをポチっとしてもらえるととっても嬉しいです。ありがとうございます。
by wilmslow
| 2015-05-29 10:26
| マスター・ガ―デナ―
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