2017年 03月 23日
さよならモミの樹 |
先日、北側のお隣のラルフさんから
『ついにこの樹を切り倒すことにしたよ』
と連絡がありました。
このモミの樹は、ラルフさん家族が家を買った時からずっと彼らの庭にあったそうです。我が家の車庫の近くにある大きなモミの樹は、年数とともにこちら側に傾いてきていて、そしてここ数年pine bark adelgidやpine needle scaleの被害を受けていました。実は随分調子が悪いなぁと、私は思っていたのです。
昨年、フェンス越しに庭仕事をしている時に、おしゃべりしながらそれとなくラルフさんにそのことは伝えていました。
つい先日、今年はやけに実が多くついているなと思っていました。
実はこのたくさん実をつけるという行為は、樹にとっては自分自身が弱っているがために、将来に向けて子孫を残そうとして行う本能です。
ラルフさんが樹を切り倒すことに決めた理由は
樹が弱ってきていることをアーボリスト(樹の専門家)に伝えられたこと
かなり隣(つまり、我が家、ね)に傾斜していること
だそうです。
私が、今年の実が多いのは、樹が弱っている証拠で、子孫を残そうとしているから、と話すと、アーボリストも同じ事を言っていたと驚いていました。ラルフさん自身も『この家を買ってから、こんなにたくさんの実がなっているのは見たことがないから』と。
ラルフさんのお子さんは皆成長して、最後の一人が今年家をでています。
この大きな樹は、子供達みんなの成長を見届け、今その命が終わろうとしています。
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by wilmslow
| 2017-03-23 02:20
| ガーデニング