2015年 03月 09日
芝生の苔と、その手入れ方法 |
我が家の芝生には、もう本当に、嫌になるくらい苔が生えています。
恥ずかしいけど、近くで見せちゃいますよ。。。。。
それっ!
↑どうですか、この苔の間に芝生状態!
「ぎゃ!これはひどい」と思われた方、年中曇り空と霧雨が多いこの地では苔はどこにでも生えてくるものなのです。
この写真はかなり状態の悪い場所です。
苔類の研究をしている教授が『この地で苔を根絶することは無理。根絶できる方法があるなら私が教えて欲しいくらいだ』と言われていたので、私はすでにあきらめていますが(笑)。
でも実際困っている人が多いのも事実。
そこで、今日は芝生の中の苔問題を書いてみます。
長くなりますが、気になる方はどうぞこちらから。
芝生の苔を取り除くのに、マスターガ―デナ―のクラスでも習いますが、何が大切かと言えば「苔に負けない芝生づくり」だそうです。
苔は芝生を殺すわけではないです。
苔がたくさん生えているということは、芝生の生育環境が悪いことを現しているにすぎないそうです。
芝生の状態が悪いのは、日陰、劣悪な水はけ状態、栄養不良、そして土が粘土のように固くなっているため、など様々な原因があります。
例えば、日向にも関わらず苔がたくさん生えているということは、芝生の生えている土に問題があるそうです。(我が家はまさにそれなんだなぁ)
よく広告のうたい文句で『苔を一撃』とか『苔を根こそぎ』と書かれて販売している製品がありますが、製品を苔の上にまいたあと黒く枯れているようにみえても、あれは一時的なもので苔は死んでいるわけではないそうです。
胞子を飛ばし、雨が降ればすぐにまた復活できるそうです(怖)。
効果がある製品もありますが、私はできるだけケミカルは使用したくないし。。。。
ケミカルを使用される方は、使用上の注意をよく読んで、そして決して大雨が予報される前には使用しないことと、雨水排水口の近くでは使用しないことを覚えていてください。雨水と一緒に流れ出た製品は、河へと流れでてそして汚染の原因をつくります。
それに苔を一撃するという製品を使用しても、それは決して長い目でみると賢い治療方法ではないそうです。芝生の生育環境をよくしないと、結局は苔は翌年にはもどってくるわけですから。
その昔、アメリカでは緑の芝生を庭に持つことは富の象徴でもあったそうです。
確かに緑の芝生って見た目には美しいのですが、環境にはどうなんだろうって思っちゃったりもするわけです。
現在にいたってはこの広範囲な芝生を美しく保つには、かなりの時間と労力を費やすか、人を雇うか、ケミカルを使用するか。。。。
最近の研究結果では秋や春に芝生の上に、軽くコンポストをまくのがよいそうですよ。
何故かというと、コンポストが、圧縮されて粘土のようになった芝生の下の土を、ほぐす手助けをしてくれるそうです。
あと私達が住むエリアでは、芝生の生育環境をよくするためにも春か秋のdethatch(デサッチ)はお約束です。
dethatch(デサッチ)とは芝生のthatch(サッチ)表面の枯れた芝の部分などをかきとる行為のことです。これをすると苔も一緒にとれて一石二鳥!芝生面積が狭い場合は、熊手などでかきだすことができます。
もしもthatch(サッチ)の部分が2インチ以上(5センチくらい)になっているなら、エアレーション(芝生の土の中に直径1センチ、長さ10センチくらいの穴をあける行為です。芝生の面積が小さいとガーデンフォークでできます)をすることをおすすめします。
サッチの部分があまりにも厚くなると様々な弊害が芝生にあわれるのですが、これについて書くと更に長くなるので、今日は省略しておきますね。
アメリカにお住まいの皆さんで芝生面積が広い場合は、DIYストアなどで、デサッチャー(若しくはパワーサッチャー)、パワーレイクやエアレーションの機械を借りることもできます。
もし機械の大きさを見て、自分ではちょっと(汗)と思われたら、その仕事の部分だけガ―デナ―を雇うこともできます。
dethatch(デサッチ)のあとは、芝生の上にたくさん苔や枯れた芝生の残骸があるので、すぐに芝刈りをするといいそうです。その際の芝刈りの高さ設定は、普段より少し高めがいいそうです。その後さらにコンポストを軽くまき、そしてそれをレイクすることでコンポストを芝生になじませます。パワーレイクやエアレーションの後で穴があいた場所には、新しく芝生の種をまくことをお忘れなく。種が発芽するまでは、水やりをかかさないこと。
伝統的な方法では砂のようなものをまくこともありますが、これはかえって土を固くしてしまうという研究結果がでているそうです。
あと芝生の栄養に肥料は春から秋(こちらでは遅くとも感謝祭まで)にかけて、1000スクエアフィートにつき2~4ポンドの窒素肥料を少なくとも年2回与えるとよいそうです。
美しい芝生を保つには、本当に根性と時間とお金が必要です。
我が家の芝生も少しずつ手入れをしていきたいと思っています。
うふふ、今日は自分への戒めの意味も込めて、覚書として書いています(笑)。
そうそう、我が家の芝生は苔だらけですが、せめてきれいに見えるようにエッジングだけは欠かさないんですよ~(笑)。
そうすることでまるで魔法のように、遠くからはきれいに見えるのです!
整ったエッジは、芝生をきれいに見せる秘訣でもあります。
現に私の友達も『どうしてあなたの庭の芝生はいつもきれいなの?』と聞いてきましたが、近くで見せると『わっ!本当だわ、苔だらけだったのね!』って(爆)
追伸 今日の苔と芝生のお話しは、あくまでもアメリカワシントン州西海岸を基本としています。お住まいの地域によっては、植えられている芝生のタイプが違うこともありますし、土の性質も違うことも念頭に置いてくださいね♪
今日は長くなりましたが、芝生と苔について書いてみました。
少しでもお役にたてれば嬉しいです。
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by wilmslow
| 2015-03-09 02:24
| 芝生の手入れ